親切なガイドと恐喝未遂②|モロッコ2日目PM
前編はこちら
マラケシュ駅に着いて、なんとなく元気が有り余ってたので、
旧市街までタクシーではなくなぜか40分くらい歩いて行きました。
が、絶対にオススメしないです笑
暑い、重い、辛い。
素直にタクシー代払いましょう。
そしてぼくらはリヤドというモロッコ版高級民泊のような宿に泊まる予定だったのですが、HPの備考欄にこんな文字が。
宿までの道のりは複雑なので、お電話いただければ入り口までお迎えにあがります
ここでも「国際電話って高くね・・・?」とケチったぼくたち。
が、絶対に迎えに来てもらいましょう。
マラケシュの旧市街は予想の10倍複雑です。GoogleMapにない道がうじゃうじゃ通っています。
迷いに迷って泣きそうになりながら、スマホ片手に道をいろんなお店の人(あんまり英語が通じない)にカタコトの英語で聞いていました。
そんな時に救世主が現れます。わかりやすい流暢な英語、同年代の爽やかスマイルで話しかけてくる若者。ジーザス。
絶対にこういう人についていってはいけません。
実はNGだらけの僕らの行動でもひとつだけ正しいものがあって、
それは「道をいろんなお店の人に聞くこと」
旧市街にはたくさんのお店が並んでいるのですが、
店主さんたちは結構優しく教えてくれます。
もちろん、スマホ片手に歩くのは危険なのでNGです。なぜかというと、「わたしは迷ってますよ、カモですよ」とネギ背負ってるようなものだからです。
こうしてネギを背負って泣きながら歩いているぼくらのもとに、悪い人たちが寄って来たのが今回のケースです。
青年は易しい英語で僕らの宿の場所を確認したあと、「ついておいで!」とぐんぐん進んで行きます。
そしてなぜか1本横道の薄暗い通りにそれたのですが、ぼくらはもう救世主だと思っているので疑うこともなくついていきました。
そこで救世主の態度が豹変します。
「ここまで案内したんだから、200ディルハムくらいくれるよね?」
※1ディルハム=11~12円。1日帯同してくれたガイド兼ドライバーに払うチップが大体100~200ディルハムです
まだ相場観のないぼくでもさすがに、「あ、やべっ」と気づきました。
そのあとはまた泣きそうになりながら、「20ディルハムしかない」と言い続け、結局「クソが」みたいな罵詈雑言を浴びせられて20ディルハム持ってかれその場から逃げました。
そしたら今度は違う青年が、「あいつはこの辺でも悪いヤツだからね、僕は違うよ、ついておいで」と。もう誰も信じられないモードの僕たち。
でも結局彼は良い人でした。近くのホテルまで連れてってくれて、そこで道を聞いて無事にたどり着いたのです。
半信半疑のぼくらはリアドでパスポートを渡すときでさえビクビクしてました。
(リアドはめちゃくちゃおしゃれでオーナーもスタッフもすごく親切丁寧、モロッコで一番良い宿でした。)
今回の敗因は3つ。
・GoogleMapと自分たちを過信してお迎えを頼まなかったこと
・スマホ片手にうろうろしてたこと
・声をかけてきた人に気軽についていったこと
もちろん、本当に親切心で声をかけてくれる人もたくさんいましたし、結局この青年以外でこんな非道いことする人はいませんでした。
それでも、自分の命を守れるのは自分だけ。ここは心を鬼になければならないんだな。